40代主婦が3年かけて歯列矯正した体験談

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歯列矯正したいなぁと思いながらも「お金もかかるし、もう40代だし年齢的にもどうなんだろう?」と一歩を踏み出せずに悩んでいる人に向けて、40代から歯列矯正を始めた私が、やってみたからこそわかる体験談を語ります!

目次

40代からの歯列矯正やってよかった?

歯の矯正はお金も時間もかかるため、やりたいけど踏み出せずに悩んでいる人が多いのではないかと思います。
私もそうでした。

若い頃から歯並びが気になってはいたものの、何とか自分の気持ちに折り合いをつけて矯正という選択肢は選ばずに40代まで生きてきたものの・・・

今からでも矯正したいという気持ちが膨らみ、いろいろなことを乗り越えて矯正することを決め、丸3年。

ついに新しい歯並びが完成し、矯正器具(ワイヤー)をすべて外す通院日まであと3日となりました。

長いようで短かった3年間・・・いや、確実に長かった3年間でした。
もちろんお金もかかったし、いろいろなトラブルや苦労の連続、そして不安との戦いでした。

でも、わたしの率直な感想は、「やって良かった!」です。

40代ともなると、歯列矯正をしている人が身近にいることはあまりないので、情報はもっぱらネット検索になります。

矯正歯科医院のホームページを読むと、とても希望が持てる情報が手に入りますが、一方で、体験談などからは
失敗や後悔・やらなきゃよかったなどの不安な情報があふれています。


そこで、40代から3年かけて歯列矯正を体験した私が、矯正中の生活やお金のこと矯正後何がどう変わったのか?
など様々な事柄について、私個人の体験ではありますが語っていこうと思います!

atsuko

わたしが体験したのは「ワイヤー矯正」です

 歯列矯正を3年やった体験談

理由・きっかけ~私の場合~

【理由1】見た目のコンプレックス

やはり一番の理由は「見た目」です。
永久歯が生えそろった小学校低学年ごろから、いわゆる「出っ歯」な歯並びでした。

歯の並びはキレイに揃っていたので、正面から見ると問題なく見えます。
しかし、横から見ると恥ずかしく誰にも見せられない口元。

その頃から、常に下あごを上あごの位置に合わせて、正常な口元を自ら作って生活していました。

【理由2】嚙み合わせの悪さ

30歳を過ぎたころから、噛み合わせの悪さによる体への影響が次々と出てきました。

奥歯への負担が大きく、頭痛・首こり・肩こり・顔のゆがみなど体調不良の原因になることが増えていきました。

また、出っ歯であることにより、ほうれい線などのシワの原因になるとかならないとか、美容への影響にも不安が高まっていきます。

実際に矯正をしたいと強く思い始めたのは、これら体の不調や「このまま奥歯にばかり負担をかけていたら、早くに奥歯を失ってしまうのではないか」という健康上の不安がきっかけでした。

はじめる前の悩みと解決法

高額な費用

歯列矯正をといえば「保険外なので費用が高額」なのは誰もが知るところ。

わたしの場合、かかった費用はこちら(ワイヤー矯正)

  • 矯正費用 65万円
  • 初回検査費用 5万円
  • リテーナー費用 4万円
  • 毎月の定期受診費用 18万円(5千円×36か月)

合計 92万円 (税抜き・概算です)

atsuko

パート主婦にとって、自分のために使うには大きな金額ですよね

【私の解決策】
先にお金の準備を整えてから家族に了承を得る

私の場合は、約2年かけてパート代の一部を矯正のために貯めていました。

子どもがいると、何をするにもお金がかかりますよね。
また、子どもの進学費用の貯蓄もしていかなければならない時期。

これから約100万円もかかる矯正をやりたいなんて、なかなか言い出せません。

なので、費用が整ってから、矯正をすることによる体へのメリットを伝えました。

もう40代、すでに人生の折り返し地点とはいえ、これからの数十年間の身体と心の健康のためにやりたいという気持ちを伝えたところ、賛成してもらうことができました。

ちなみに、分割払いができる病院も沢山あるので、確認してみるとよいと思います。

失敗のリスク

お金の問題が解決しても、まだ悩んでしまうのは、やはり「失敗のリスク」が付きまとうからです。

  • 自分の理想の歯並びになれるのか?
  • 元に戻ることはないのか?
  • 抜歯は本当に必要なのか?
atsuko

ネットでは失敗や後悔したという体験談がたくさんあって、とても不安になりますよね。

一言でいうと、「後悔しないかどうか?」です!

【解決策1】
納得のいく病院(先生)選びをする

病院を決めるときに一番大切なのは「実際に行ってみる」ことです!

とりあえずネットで調べ始めるのはOKですが、矯正歯科に必ずある「無料相談」には必ず参加しましょう。

そこで、担当の先生に実際会い、いろいろな質問をしてみて、そこでの先生の対応や自分との相性などを確認しておくことは大切です。

何年間も毎月通院し、痛みやトラブルと闘いながら矯正生活を過ごすので、

どんな小さなことでも誠実に対応してもらえるかということが、矯正中のメンタルに影響します。

また、病院を訪れてみると、そこで働いてるスタッフの方々の様子も知ることができるので、家からの距離だけではなく、自分が通院しやすい環境かがわかります。

また、そこに通っている患者さんの様子や、先生とのやり取りも少し見ることができるので、矯正の評判なども実際に感じることができると思います。

わたしはワイヤー矯正をやってみて、この3年間、毎月ワイヤー交換をして調整を行うたびに、私の歯並びは先生の腕にかかっているのだなぁと感じることが何度もありました。

納得して自分の歯とお金を託せる病院・先生を探すことが大切です。

【解決策2】
矯正を始める前に不安・疑問はすべて解決しておく

40代からの矯正は不安だらけです!

私の場合は出っ歯を治したかったので、それには二本抜歯が必要でしたが、健康な歯を失うことにかなり不安と抵抗がありました。

また、大人になってからの矯正は、骨が固くなっているため期間が長くなることや、「歯根吸収」といって歯茎が下がってしまい歯と歯の間にすき間ができてしまうリスクがあることを告げられました。

せっかく出っ歯を治しても、今度はスキッ歯で見た目にコンプレックスができると思うと、やらない方がいいのではと、とても悩みました。

大人の歯科矯正は、「いいことばかり」というわけではなく、キレイな歯並びと引き換えに失うものがあるのだと痛感しました。

これらの抜歯と歯根吸収については、自分でもネットで知識を得たうえで、次の相談時にもう一度先生の説明を聞き、疑問点や不安を解消していきました。

その結果、私の場合は、長期間・抜歯・歯根吸収という現実を受け入れても、やはり「出っ歯を治したい・嚙み合わせをよくしたい」という思いが強かったので矯正を決断しました。

矯正中の悩みと対策

痛み

矯正中の生活で一番気になるのは、やはり「痛み」ですよね。通院してワイヤー交換をしたあと数日は、確かに毎回痛みがありました。

歯が締め付けられる感覚で、頭痛が起きたり、夜うまく眠れなかったり。また、モノを食べるときに噛む動作の度に痛みが走ったり。

通院後の3日間ほどは、あまり噛まずに食べられるものを選んで食べていました。

また、痛みが引いてきたころにできるのが「口内炎」です。ワイヤー装置があたり、毎回あちこちに口内炎ができてしまい、これもまた辛かったです。

【対策】薬に頼る

痛みに関しては全面的に薬に頼っていました。

矯正中とはいえ、仕事も家事も育児も、やらなければいけないことだらけ。あまり我慢をせず、頭痛薬を飲んで、口内炎専用の薬を塗って痛みを和らげていました。

また、私の場合は、先生の方であまり痛みが出ないような治療の進め方・ワイヤー調整をしてくれたので、想像していたよりもはるかに少ない痛みで済んだと思います。

食事

食べものに関しては、お餅のようなくっつきやすいものは気をつけてね~くらいの注意でした。

ただ、実際に今まで通りの食生活を進めていくと、自分の中でのマイルールができてきます。

固いものは注意!

食べものでワイヤーが取れてしまったのは、固いおせんべいを食べたときと、ガチガチに凍ったアイスを奥歯で噛もうとしたときです。

ワイヤーが取れてしまうと、通院して処置してもらう必要がでてくるので、とても面倒な事態になります。

予約がすぐに取れない場合もあり、数日そのままで過ごすことになると、かなりストレスが掛かりますのでご注意を。

また、カレーやミートソースなどを食べると、ワイヤーとともにつけている透明のゴムに薄く着色してしまい、見た目が気になってしまうので、通院後一週間ほどはカレーなどを避けて対応していました。

そして、ハイチュウなどのベタっと歯にくっつく食品もなるべく避けていました。

虫歯リスク

おそらく、3年間で一番大変なのが「歯みがき」でした。ワイヤーがついていて思うように磨けない、歯ブラシが届かない。

矯正中は虫歯・歯周病リスクが増大します。しかも、虫歯で治療が必要になった場合は、一度ワイヤーを外し矯正を中断して虫歯の治療をしなければいけないのです。

めちゃくちゃ面倒ですよね・・・。しかも、その分矯正期間が延びてしまいます。また、歯の健康のために矯正をしているのに、歯周病になってしまったら本末転倒。

なので今まで以上に歯みがきには力を入れた3年間でした。

スキマ磨きグッズを使う

とにかく虫歯になりたくなかったので、いろいろな歯みがきグッズを使いました。

  • ヘッド小さめの歯ブラシ
  • すき間用歯ブラシ
  • 歯間ブラシ
  • 歯間フロス(二種類)
  • ピンセット

朝・昼は通常のヘッド小さめブラシを使いますが、夜だけはいろいろな歯ブラシを駆使して磨きにくい部分を補っていきます。

また、歯周病対策としてマウスウォッシュなども取り入れていました。

期間の延長と歯が動かない不安

矯正が進んでいくと、人間の身体ですもの、もちろん計画通りにいかない部分が出てきます。

私の場合は、当初2年半という計画で始めた矯正でしたが、残りあと数か月という頃に、まだ時間がかかりそうという話がありました。

2年を超えてやっていると、延長は構わないからとにかく歯並びを完成させたいという気持ちになります。

なので、期間延長はあまり気になりませんでした。

疑問や不安は先生に相談!

ちょうど延長が決まった頃、抜歯したすき間がなかなか狭くならない時期が続き、ちゃんとキレイに歯が並ぶんだろうか・・・と毎日不安でいっぱいでした。

不安であることを打ち明けると先生は、今の時点で歯が動きにくくなっている理由や今後の見通しなど、丁寧に対応してくれたので、気持ちを立て直すことができ、もう少しだから頑張ろうと思うことができました。

長い矯正期間、こんなこともあるので、先生の話し方や対応・自分とのコミュニケーションの相性などを確認しておくことはとても重要です!

ビフォーアフター

矯正して変わったこと

  • かみ合わせが良くなった!
  • 頭痛・肩こりが減った
  • 顔のゆがみが治った
  • 口元に自信がもてるようになった
  • 自分の顔が好きになった
  • 気持ちが前向きになった

以前は上下の奥歯2本でしか噛めていなかったのが、今ではほとんどの歯で噛むことができるので、歯にかかる力が分散されていると感じます。

また、体の不調改善もさることながら、一番はやはりメンタル改善につながったことです。

自分の顔に自信がもてる、長年のコンプレックスから解放されることは、とても嬉しいことですよね。

残念な変化

  • 歯根吸収で歯の根元にすき間がたくさんできてしまった
  • 3年間のワイヤー装着で歯の黄ばみ汚れが増えてしまったこと

先生の説明通り、やはり大人の矯正で歯根吸収は避けられませんでした。実は、こちらは想像以上にたくさんすき間ができてしまっています。

私の場合は、上の歯のみですが、根元のすき間がない場所が2~3か所ほど。そのほかはすべてすき間ができてしまいました。

すき間の大きさも、大小いろいろです。これに関しては悲しい気持ちはもちろんありますが、すき間があってもキレイな歯並びになれたことの嬉しさが上回っています。

歯列矯正後のこれから
~終わりの始まり~

3年では終わらない!?

長かった3年間の矯正後は「リテーナー」とよばれる保定装置(マウスピース)を使う生活が待っているのですが、その期間約2~3年!

ワイヤーで歯の位置を動かしても、歯には元の位置にもどろうとする力があるそう。

よく矯正後もとに戻ってしまったという話は、このリテーナーをつける期間が短かったり、途中でやめてしまうことが原因だったりすることがあるそうです。

atsuko

ということは、マウスピース生活はめちゃくちゃ重要だね。

ワイヤーが取れてスッキリ!もつかの間・・・マウスピース生活です。食べるときは取り外さなければいけないし、マウスピースのお手入れも必要です。

しばらくは、マウスピースの締め付け感でまた痛みや頭痛との戦いになるかもしれません。

3年かけて歯を動かして、これからは歯を固定させる期間なんですね。

矯正が完成・完了するまでには、まだまだ時間がかかりそうです(笑)

わたしの結論

矯正を始めるときに、ひそかにネックだったのが「期間の長さ」でした。

一度始めたら後には戻れない。やり遂げられるんだろうかという不安。

でも、その時に思ったのが、パート主婦としてあっという間に一年が過ぎていくこの数年間のこと。

2年前も3年前も何も変わっていない自分。仕事・家事・育児をこなす同じような毎日。

こんなに数年間があっという間に感じられるなら、その数年間で矯正をやったらあっという間に終わるんじゃない?

振り返った時に、気づいたら終わってたな~と。だから、決して数年の矯正は長くないのではと思った。

でも、初めての矯正。やってみると振り返ってみるとものすごく長かった!なんでこんなに長かったんだろう?

それは多分、私にとって矯正は挑戦だったから。初めてで新しい、自分のために歯並びを変えることで自分を変えていこうとする挑戦。

歯並びが変わって、気持ちが前向きになったら、もっと何かに挑戦したくなった。もっと、自分の人生をよくするために新しいことに挑戦したいと思えた。

時間とお金と労力を費やして手に入れた新たな「歯並び」。5年後も10年後もあの時やって良かったと今と同じ気持ちで言えるようにこれから過ごしていきたいな。

未来の自分が楽しみになる歯科矯正ライフでした!

私の体験談は以上です。大人の歯列矯正を考えている人にとって、少しでも役立つ記事でありますように。

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